水害で浸水した家屋の感染症対策

 

 台風や高潮により家屋が浸水すると、細菌やカビが繁殖しやすくなり、食中毒や感染症にかかるおそれがあります。通常は、水道水による洗浄と乾燥させる対応で十分ですが、消毒が必要となることがあります。
 厚生労働省からは、次のような方針が出ています。

(令和2年6月3日掲載)


床上浸水したとき


・水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
・汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか水拭きするなどしてよく乾かしてください。
・食器類や調理器具などは、水洗いして汚れを洗い流してください。

○主な消毒方法について
・薬液の濃度や用法など消毒薬は薄めて(希釈して)使用するものがあります。下の「主な消毒方法」を参考にして、使用上の注意事項を確認してから使用しましょう。
・汚染の程度がひどい場合、長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。
・次亜塩素酸ナトリウムによる対象物の色あせや腐食が気になる場合は、アルコール、塩化ベンザルコニウムを使用しましょう。

【主な消毒方法】(消毒液と主な対象と使い方)

次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)
<食器類・流し台・浴槽>
 0.02%に希釈する
①食器用洗剤と水で洗う。
②希釈した消毒液に5分間漬けるか、消毒液を含ませた布で拭き、その後、水洗い・水拭きする。
③よく乾燥させる。

<家具類・床>
 0.1%に希釈する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。
③金属面や木面など色あせが気になる場所は、水で2度拭きする。

消毒用アルコール
<食器類・流し台・浴槽>
 希釈せず、原液のまま使用する
①洗剤と水で洗う。
②アルコールを含ませた布で拭く。
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること
※火気のあるところでは使用しない

<家具類・床>
 希釈せず、原液のまま使用する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②アルコールを含ませた布で拭く。
※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること
※火気のあるところでは使用しない

10%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
<食器類・流し台・浴槽>
 0.1%に希釈する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。

<家具類・床>
 0.1%に希釈する
①泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
②調整した液を浸した布などでよく拭く。

参考:日本環境感染学会_一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法


床下浸水したとき 


・床下や家の周辺にある不要物や汚泥などを片付けてください。
・可能なところは水で洗い流してください。
・床下に水が溜まっている場合は、雑巾等で吸水し、扇風機等で換気しよく乾かしてください。

※床下や庭などの消毒は原則不要です。
 市では、これまで床下浸水した家屋にクレゾール石けん液による消毒を実施していましたが、今後は厚生労働省の方針に沿って、クレゾール石けん液による消毒はしません。


食中毒・感染症の予防


・水道等は安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
・水に浸かった食品や、停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品は廃棄してください。
・吐き気や腹痛等、体に異常を感じたら早めに医療機関を受診してください。
・食事の前や排便の後などは、しっかりと手を洗ってください。


清掃作業時の注意点


①傷口からの感染の予防策
 丈夫な手袋や底の厚い靴や長袖など肌の見えない服装を着用しましょう。

~ケガをした場合~
 傷口を流水で洗浄し、消毒しましょう。
 特に深い傷や汚れた傷は、破傷風になる場合があるため、医師に相談をしましょう。
※破傷風とは、傷口に破傷風菌が入り込んでおこる感染症で、医療機関で適切な治療を行わないと死亡することもある病気です。

②土ほこりへの対応、予防策
 土ほこりが目に入って結膜炎になったり、口から入ってのどや肺に炎症を起こすこともありますので、目や口を保護することが重要です。
 作業時はゴーグル・マスクを着用し、作業後には手洗いをしましょう。

~目に異物が入った場合~
 目を洗浄しても充血が起きている場合は医師に相談をしましょう。


【関連サイト(外部リンク】
 厚生労働省(被災した家屋での感染症対策)

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