「地域おこし協力隊」(那智黒石部門)の募集について

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 三重県熊野市は紀伊半島の南東部に位置し、産業としては、農林水産業のほか、近年では世界遺産に登録された「熊野古道」をはじめ、海と山それぞれに絶景を望める場所が数多くあることから、インバウンドを含む観光客が多く訪れる「世界遺産のまち」として観光業が発展しています。 
 総人口は2025年3月1日現在で14,886人、高齢化率44.9%と過疎、高齢化が著しい地域です。特に、若い世代は進学の他、企業を求めて市外に転出する傾向にあり、人口減少の一因になっております。また、市内では地元事業所での働き手の減少と共に、事業主の高齢化による事業承継も喫緊の課題となっております。

那智黒石とは
原石商品

 那智黒石は三重県熊野市神川町(かみかわちょう)だけで産出される特別な石です。
粒子の細かい(0.1ミクロン)黒色の砕屑(さいせつ)物から成り、一定方向に割れやすい特性を持っています。方向を見定めて(石の目を見る)ハンマーなどでたたけば、きれいに板状に割ることができます。また、細工や加工がしやすく、磨けば磨くほど漆黒の美しい輝きを増します。
 碁石の「黒石」として有名で、99.9%は那智黒石で作られています。ほかにも硯(すずり)や試金石として古くから使用されてきました。

練

 現在では、碁石や硯などの原石製品のほか、那智黒石を粉末状にして樹脂と混ぜ合わせ型に流し込んで成型した粉末成形品の置物などが生産されており、三重県の伝統工芸品に指定されています。
 また、令和2年には特許庁の地域団体商標に登録され、伝統工芸品として更なる振興が期待されています。
 しかしながら、那智黒石を加工する事業者は年々減少しており、最盛期の8事業者から4事業者にまで減少しています。また、現存の事業者においても高齢化や後継者不在の状況にあり、脈々と受け継がれてきた伝統技術が途絶えようとしています。
 そこで熊野市では那智黒石産業の維持・発展のため、後継者候補として地域おこし協力隊を募集します。

募集内容

【募集人数】 1名

【業務内容】
 那智黒石を取り扱う事業者では「熊野那智黒石協同組合」を設立しており、現在、4事業者が加盟しています。地域おこし協力隊員には、組合事務局や事業者の皆さんとともに次の業務を担っていただきます。

  1. 那智黒石の製造に係る業務
    原石製品や粉末成形品の製造に携わっていただきます。
  2. 那智黒石の更なるPRや販路拡大に係る業務
    都市部での物産展や商談への参加やSNSの運用を行っていただきます。
  3. 那智黒石の新商品開発に係る業務
    あなたの培ってきた経験を生かして、新用品開発を行っていただきます。
  4. その他、那智黒石の振興に係る業務

<3年間のロードマップ>
■1年目
・那智黒石事業者の皆さんとの関係構築
・地域活動はじめ地域の皆さんとの関係構築
・製品づくりのお手伝いを通して加工技術を学ぶ
・物産展への参加やSNS運用

■2年目
・加工技術の習得
・採石、製品製造、流通までの一連の業務知識の習得
・新商品の企画、試作

■3年目
・製品製造
・新商品の販売戦略
・独立に向けた顧客・販路の開拓

■卒業後
那智黒石取り扱い事業者として個人で起業し、製造販売を行う

【募集条件・勤務条件】

募集要項をご確認ください。

【応募手続き及び場所】

(1)受付期間
令和7年9月30日(火曜日)まで(土曜日、日曜日、祝日を除く)
午前8時45分から午後5時00分まで受付
※郵送による場合は、当日必着有効
※期間中でも応募状況に応じて受付を締め切る場合があります

(2)提出書類
・履歴書
・レポート「自身の経験と那智黒石について」をテーマにA4用紙1枚程度(書式自由)で作成してください。

(3)受付場所
 熊野市役所 商工・観光スポーツ課 商工業振興係(熊野市役所4階)まで持参か郵送で応募してください。

(4)その他 『お試し体験について』
 応募にあたっては、応募書類提出の前に「お試し体験」が必須となります。随時受け付けていますので、ご連絡ください。現地までの往復交通費は参加者負担となります。

<お試し体験プラン例>2泊3日
1日目:熊野市内の案内(観光スポットやスーパー、病院、学校などの生活関連施設)
2日目:那智黒石の採石場・加工場の見学
   那智黒石協同組合との意見交換
3日目:市担当者との意見交換(地域おこし協力隊や移住に関して)

お問い合わせ

商工・観光スポーツ課/商工業振興係

〒519-4392 三重県熊野市井戸町796
電話番号:0597-89-4111
内線:486

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